純喫茶ばんがさ

純喫茶ばんがさ【店舗併用住宅】

築30年は経とうかという住宅の一部を
改装、増築して、長年の夢だった喫茶店をやりたいというオーナーさん。

店名から、お店の雰囲気まで、古き良き昭和の時代を彷彿とさせるようなお店にして欲しい!
と言うことで出来たお店です。

戦後すぐの日本人が「モダンな洋風」
を意識してお店を創ったらこうなるんじゃない?
をテーマに設計してみました。

外観は白いレンガをベースに、店内が狭いんでどうしても張り出してしまった食器棚部分の出っ張りを逆に看板として利用しました。

入り口扉。
ステンドグラスをはめ込みました。

エントランスホール。
保健所対策用(いや、衛生的にも必要ですよね) にどこかに設置しなければいけない手洗い。
今回、店内が狭いので泣く泣くエントランスホールに設置することになりました。
でも、玄関ですから、普通の手洗器では無粋なので、今回はかっこいい手洗器を提案。
御影石を削りだした円筒形の石に器をはめ込み、オブジェの様な手洗器に。

ソファ席です。
かなりゴージャスな雰囲気。
使用した証明はlouis poulsenのPHシリーズからチョイス。
デザイナーズ照明ですが、ちゃんと空間にとけ込んで、いい雰囲気になってると思います。

カウンター席です。
ここは元々あった住宅を改装した部分です。
屋根を活かして勾配天井にして狭さを感じさせない様に工夫しました。
梁はもともとあった物を塗装して表してます。

本当に昔懐かしい喫茶店を再現出来たと思います。

とは言え、トイレはウォシュレットをちゃんと採用。
この辺は押さえとかないと。
客席数10席の小さなお店ですが、
美味しいコーヒーが飲めると思いますよ。