2025.7.15blog

NOTO NOT ALONE

#社長ブログ

先週の土曜日、輪島に行って来ました。
今年に入ってから能登に行く回数は減り
月に一回くらいになってます。
今回は少ない量ですが支援物資を届けて来ました。

震災直後から続けている能登への支援活動。
一年半経った今ではニーズも変わって来ています。
物資や人手も緊急に困っていることはないとの事ですが、
私は仲良くなった現地の方々に会いに行きたいという思いで続けています。
現地の方も「来てくれるだけで嬉しい」と言ってくれています。
用がないとなかなか奥能登まで行けないので、
こうやって用事を作っては赴いています。

少し時間に余裕があったので色々と見て回って来ました。
消失した輪島朝市の一部店舗が
ワイプラザというショッピング施設内で仮設営業されています。
20店舗くらいでしょうか。
屋台のような形でお店が並んで居ました。
諦めたり、移転するお店も多い中、
輪島に残って頑張って商売を続けておられます。

以前のように観光地として復活するには
まだまだかなりの時間がかかりますがなんとか頑張ってほしい。
輪島工芸のお弁当箱やお箸を買って来ました。

ワイプラザの吹き抜けホールで、
風船芸人さんがショーをやってました。
器用に風船でプードルや人形などを作り、
ギターを抱えて生演奏に生歌まで披露されていました。
きっと県外の人でしょう。
風船は子供達に大人気。
ショーが終わり風船を貰う行列ができました。

ワイプラザに寄ったのは半年ぶりです。
半年前と比べて人の多さに驚かされます。
子供達もたくさん居て、和やかで賑やかで、活気があります。

ショーのスタッフさん達が来ていたTシャツに書かれた「NOTO NOT ALONE」の文字。
地元のお店が一枚一枚シルク印刷で手作りしているTシャツだと知って、
もちろんそのTシャツを買ってきました。

被災地が少しづつ元気を取り戻しています。

街や社会が元気になり、
そこで活き活きと暮らすためには「人」と「人」との関係性が大切です。

AIやDXなどがこの先の経営や経済活動には必須と言われています
企業経営者の中には人よりもDXを優先し、
投資の矛先をデジタルシステムばかりに向けている方もおられます。

そういう方々に輪島のワイプラザの様子を見てほしいですね。
あの子達にはAI情報よりも人の手作りの風船が必要なのです。

人間は社会性動物です。一人では生きていけません。
スマホやテレビからの情報で、あたかも一人で生きていける様な錯覚に陥っているだけ。

能登も孤独ではない。
それを実践することでも、同じく自分も孤独ではないと実感できます。

理想の未来は、人と人との繋がりの中にしか存在しないと確信を深めた日でした。