2024.11.25blog
人が生きること
#社長ブログ
昨日も珠洲市大谷地区までボランティア活動に行ってきました。
毎回の泥出し作業にも慣れてきました。
毎週のように赴いているのでナビを使わずとも、大体の場所にはいける様になりました。
通勤しているみたいですね。
昨日は午前中は海沿いのお宅で先々週の続きの泥出しをしました。
午後からは、山の方へ移動しての作業です。
樹齢350年の天然記念物に指定されている「のとキリシマツヅジ」がある池上さんのお宅でした。
のとキリシマツヅジを昨日始めて知りました。
私が普段見ているツツジはドウダンツヅジがほとんどで、
よく公園などの垣根に使われています。
背が低く抑えられ、赤い花をつけます。
花には甘い蜜があり、
よく子供の頃その花を採って蜜をチューチューと吸ったものです。
(これはもしや犯罪かも・・・ 時効という事で勘弁してくださいませ)
さて、大谷にあるキリシマツヅジは人の背丈をゆうに超える立派な木でした。
ツヅジも350年も経つとここまで大きくなるのですね。
そして最も大きな特徴は木全体を覆う様に真っ赤な花が咲く事。
写真を観させていただきましたが、まるで紅葉かと思えるほど全体が真っ赤です。
4月にこの景色を観られたらどんなに感動する事でしょう。
https://notokirishima.com/info/2052/
池下家は元治元年(1864年)から350年間この山でこのキリシマツヅジを
先祖代々護り続けてきたそうです。
今回の震災で築70年の家は半分が崩れ半分の形は残りましたが
残念ながら全部取り壊す事にしたそうです。
そして9月の豪雨災害でキリシマツヅジが植わっている山の斜面の土が流れ
ところどころ根があらわになっています。
今回はその流れた土をツヅジの足元に戻す作業をしました。
家は崩れたけどツヅジは守りたいという池上さんの要望です。
山の斜面の下の池があった場所に溜まった土を
また斜面に戻します。
正直、泥を掻き出す事より大変でした。
重い土を上に上げる作業をバケツリレーで行いました。
大変でしたが、
嬉しそうに見守る池上さんの顔を見ていたら元気がでます。
なんとか根も埋まり、元通りに近い形になったそうです。
(元を知らないので池上さん判断)
池上さん。
家に住めなくなったので、
大谷小学校近くの奥様の御実家から
通ってツヅジのお世話をしているそうです。
休憩中にはお茶やお菓子のおもてなしに加えて
綺麗なキリシマツヅジの写真をたくさん出して見せて頂きました。
本当に我が子の様にツヅジの事を愛している事が伝わります。
珠洲の大谷地区は震災前でも人口減少が著しかった限界集落でした。
そこにまた多額の税金を使ってインフラを復旧する必要があるのか
という議論が出るのもうなずけます。
大谷地区を捨て、珠洲市内に行けば水道も既に復旧していますし、
生活をする分には困らないレベルまでもどってきています。
お金や、食べ物や、寝る場所や、お風呂や、温かい家も生活をするのにはもちろん必要な事ですが
「人が生きる」ためにはもっと大切な事も沢山あると感じます。
池下さんの「生きる」はツヅジを護る事です。
それが出来なかったら死んだも同然なのかもしれません。
なら・・・
やれるだけのことはやりたい。
人の生きる希望を捨てさせたくありません。
現地のボランティアコーディネーターさんとも仲良くなりまして、
行く度にお話を聞きますが、聞けば聞くほど
復興や復旧に関しては大変センシティブな事だと知ります。
複雑にいろいろな事が絡んでいます。
とは言え、
現地に行ってもいない。
何もやってもいない。
それなのに、聞いたり調べたりした情報だけで知った気になって
いろいろと持論を述べる評論家にはなりたくありません。
まずはとにかく行動をする。
1ミリでも善いと思う事であれば実行する。
このスタンスでこれからも行こうと思います。
毎回の泥出し作業にも慣れてきました。
毎週のように赴いているのでナビを使わずとも、大体の場所にはいける様になりました。
通勤しているみたいですね。
昨日は午前中は海沿いのお宅で先々週の続きの泥出しをしました。
午後からは、山の方へ移動しての作業です。
樹齢350年の天然記念物に指定されている「のとキリシマツヅジ」がある池上さんのお宅でした。
のとキリシマツヅジを昨日始めて知りました。
私が普段見ているツツジはドウダンツヅジがほとんどで、
よく公園などの垣根に使われています。
背が低く抑えられ、赤い花をつけます。
花には甘い蜜があり、
よく子供の頃その花を採って蜜をチューチューと吸ったものです。
(これはもしや犯罪かも・・・ 時効という事で勘弁してくださいませ)
さて、大谷にあるキリシマツヅジは人の背丈をゆうに超える立派な木でした。
ツヅジも350年も経つとここまで大きくなるのですね。
そして最も大きな特徴は木全体を覆う様に真っ赤な花が咲く事。
写真を観させていただきましたが、まるで紅葉かと思えるほど全体が真っ赤です。
4月にこの景色を観られたらどんなに感動する事でしょう。
https://notokirishima.com/info/2052/
池下家は元治元年(1864年)から350年間この山でこのキリシマツヅジを
先祖代々護り続けてきたそうです。
今回の震災で築70年の家は半分が崩れ半分の形は残りましたが
残念ながら全部取り壊す事にしたそうです。
そして9月の豪雨災害でキリシマツヅジが植わっている山の斜面の土が流れ
ところどころ根があらわになっています。
今回はその流れた土をツヅジの足元に戻す作業をしました。
家は崩れたけどツヅジは守りたいという池上さんの要望です。
山の斜面の下の池があった場所に溜まった土を
また斜面に戻します。
正直、泥を掻き出す事より大変でした。
重い土を上に上げる作業をバケツリレーで行いました。
大変でしたが、
嬉しそうに見守る池上さんの顔を見ていたら元気がでます。
なんとか根も埋まり、元通りに近い形になったそうです。
(元を知らないので池上さん判断)
池上さん。
家に住めなくなったので、
大谷小学校近くの奥様の御実家から
通ってツヅジのお世話をしているそうです。
休憩中にはお茶やお菓子のおもてなしに加えて
綺麗なキリシマツヅジの写真をたくさん出して見せて頂きました。
本当に我が子の様にツヅジの事を愛している事が伝わります。
珠洲の大谷地区は震災前でも人口減少が著しかった限界集落でした。
そこにまた多額の税金を使ってインフラを復旧する必要があるのか
という議論が出るのもうなずけます。
大谷地区を捨て、珠洲市内に行けば水道も既に復旧していますし、
生活をする分には困らないレベルまでもどってきています。
お金や、食べ物や、寝る場所や、お風呂や、温かい家も生活をするのにはもちろん必要な事ですが
「人が生きる」ためにはもっと大切な事も沢山あると感じます。
池下さんの「生きる」はツヅジを護る事です。
それが出来なかったら死んだも同然なのかもしれません。
なら・・・
やれるだけのことはやりたい。
人の生きる希望を捨てさせたくありません。
現地のボランティアコーディネーターさんとも仲良くなりまして、
行く度にお話を聞きますが、聞けば聞くほど
復興や復旧に関しては大変センシティブな事だと知ります。
複雑にいろいろな事が絡んでいます。
とは言え、
現地に行ってもいない。
何もやってもいない。
それなのに、聞いたり調べたりした情報だけで知った気になって
いろいろと持論を述べる評論家にはなりたくありません。
まずはとにかく行動をする。
1ミリでも善いと思う事であれば実行する。
このスタンスでこれからも行こうと思います。